横浜中央電話局長者町分局
(現:NTT労働組合神奈川県支部)

竣工:大正15年(1925) 設計:上波朗(逓信省) 施工:大林組  
神奈川県横浜市中区長者町5−60


日本に於ける電話自動交換機の歴史

大正12年に未曾有の大災害である関東大震災が起き、関東地区の電話基盤も壊滅的な打撃を受けます。
電話網の復旧にあたっては、災害に強く交換手を大量に確保しなくても済む自動交換機が導入されることになり、
東京の電話局にストロージャー式、横浜の電話局にジーメンス式の交換機が設置されることになります。

1926年3月、横浜本局と長者町分局のジーメンス式交換機が動き出しました。 
この建物はその自動交換機が設置された歴史的な建物です。

 

新しいビルばかりの町並みではかなり目立つ渋い建物で、横浜には数えるほどしか残っていない大正時代のオフィスビルです。
長い間、薄汚れた壁と古びた窓枠のままでしたのでこのまま解体されてしまうのではと心配していましたが、いつの間にかこんなに綺麗に化粧直しをしてもらっていました。
窓枠も全て新しいものに変えてありますので一時的な改装ではないと思います。

建築中に起きた関東大震災も立派に乗り越えており、世界に誇る日本電話網にとっては創成期の記念碑と呼べる建物ですのでNTTさんも大事にされているようですね。