大倉精神文化研究所
横浜市大倉山記念館)

昭和7年(1932)/設計:長野宇平治/施工:竹中工務店
横浜市港北区田尾町706


大倉山の緑の森にそびえる奇妙な洋館。 2000.7

意外と知られていないこの建物、まさに森の中の洋館です。
真夏の緑の中を歩いていくと、忽然と現れ驚かされました。
実業家大倉邦彦が、東西の精神文化の研究を目的として設立したもので、
ギリシャ以前のプレ・ヘレニズム様式の外観と、東洋風な内部の創りは、
東西文化の融合を現しています。

今では横浜市が敷地ごと買いとって整備されてますが、
それまでは荒廃して地元の人も寄りつかないほど気味悪がられていました。
大倉山の駅名にもなったこの場所、調べれば調べるほど不思議。

− かつては山全体が世界地図の庭園になっていた −
− 山の中心に地球の中心となる青銅の柱を立ててた −
  
プレ・ヘレニズム洋式とは、ギリシャ誕生前のミノス文明のスタイル。
神秘的で不合理で魔術的な形を特徴とする。


緑深い森に囲まれてひっそりと建つ。

こんな場所が残されてるんですね。



正面はまさしくギリシャ神殿?

でもよくみると不思議なデザイン。
円柱は上の方が太い。



中に入ると美しい階段がそびえてます。

西欧教会風にも思える。



玄関ホールの天井。

美しさにいつまで見ていても飽きない。
よく見ると、ライオンと鷲の彫刻がぐるっと
とりかこんでました。

大倉邦彦という個人が、山をまるごと使って精神世界観を表現しようとした構造物。
まるで新興宗教のようで、ちょっと恐い。

この場所は今でもどこか不気味な場所ですが
かつて荒廃していたときは本当に恐かったんじゃないかな。

裏手には、ここも地元では有名な【きもだめしスポット】の梅林が広がり、

東横神社(東急グループを奉る神社!こんなのいいのか?)もある。

かつては天然スケートリンクも創られていたり、
何かと奇妙な場所である。