熊の平駅

熊の平信号所:明治26年(1893)

碓氷郡

碓井線の途中駅跡

明治26年に碓井峠を鉄道で越える碓井線の信号所として開設。
アブト式鉄道の単線だった碓井線は、ここで上り下り列車のすれ違いをしていました。
明治39年には駅となり、名物の『力餅』も売っていました。

熊の平駅といえば昭和25年に痛ましい災害がおきています。
6月9日の早朝、前日に起きた土砂崩れ復旧作業中の方と職員用宿舎を再び土砂崩れが直撃、
一瞬のうちに50名もの方が死亡する大惨事になりました。

三方を山に囲まれた狭い場所なので、列車のすれ違いには上下線ともに退避用のトンネルに先頭を突っ込まないといけなかったそうです。
昭和38年の新線化の時に本線トンネルと待避用トンネルが複線化用トンネルに転用されました。


今では熊の平駅の駅舎もホームも残ってはいませんが、レンガの壁だけが残っています。
この壁はもともとはホームの端に築かれていたもので、下は川が流れていたために橋の欄干として設置されました。
今では埋め立てられてしまった碓氷第7橋梁の痕跡です。