碓氷峠橋梁・トンネル
(アプト式旧線)

明治26年(1893)/設計:Pauner/施工:仙石貢
碓氷郡


静かに眠るアプト時代の遺跡。重要文化財。

かつて明治政府が威信をかけて建設した横川〜軽井沢間の旧碓氷線。
まだ重機がない時代、標高差553m、約11kmの今では考えられない難所を工事期間わずか1年半で完成させた。

但し、あまり公開されていない話もある。
レンガ焼きから建設までの、この凄まじい突貫工事を完成させたのは囚人や朝鮮人に対する強制労働によるもの。
工事期間中の死者は500名にものぼっています。
今ではとても考えられない悲惨な時代だったのですね。

碓氷峠で一番有名な眼鏡橋(第3橋梁)。
実際の高さは32mですが、信じられないような
急な渓谷に掛けられているので見た目には
100m以上の高さに感じられます。

現在は遊歩道として整備されていますので
橋の上を歩くこともできます。



旧道から見上げる眼鏡橋は
見る人にある種の感動を与えてくれます。

昭和38年までは使用されていましたので
年配の方だったら実際に通過した記憶が
あるのでしょうね。



旧道から足を踏み入れると眼鏡橋以外にも
アプト式時代の橋梁をあちこにに発見できます(第5橋梁)。

深い樹海に埋もれるアーチ橋は神々しいくらいに
美しい。



いくつかのトンネルは遊歩道として整備されています。

感慨にひたりながら歩いている方をよく見かけます。



旧道から離れると放置されたトンネルを見つけることができる。

遊歩道として整備するのもいいが、このようにひっそりとした雰囲気も残して欲しい。



トンネルの中は蒸気機関車時代についた煤煙が、今でも染み付いている。

この煙はとても凄いもので、運転手が窒息して失神してしまうこともあったとか。
日本で最初に鉄道が電化されたのは
ここ、碓氷峠のこの場所でした。