国会議事堂

昭和11年(1936)/設計:臨時議院建築局
千代田区永田町1−1


日本で一番有名な建物

誰でも知っている建物ですが、異様ともいえるデザインなので親近感がわきません。
まるで霊廟のようで少し不気味です。
大正7年から18年間の歳月と膨大な建設費をかけて建てられ、
当時の日本最高の技術がつぎ込まれています。

これだけ目立つ建物なのに第2次大戦の空襲では
ほとんど被害をうけませんでした。
当時、議事堂前には陸軍省や参謀本部があったのですが、こちらは徹底的に爆撃されて壊滅しました。

アメリカはかつて独立戦争のおり英国軍に議事堂を
焼かれており、非常に悔しい思いをさせられたので
戦争とはいえども日本の議事堂を破壊することは
しなかったそうです。



間近から見上げると巨大な石の塊に見えます。
そっけないというか無口というか
重厚なんですがつかみ所が無い建物です。



議会開設110年記念特別参観で開かずの門と
呼ばれる中央玄関から入りました。

外観の素っ気無さとは違い、中央ドームはとても
壮麗な空間になっています。
内部空間はかなり大きく、法隆寺の五重塔が
そのまま収まってしまうそうです。


中央ドームから御休所(天皇の部屋)にむかう
階段天井にはとても綺麗なアカンサス(大アザミ)の
レリーフがアーチ状に飾られています。


廊下や階段に敷かれている赤いじゅうたんの総延長は
4キロメートルに及びます。

主だった部屋の数は約390室。

想像以上に大きな建物です。



中庭が衆参両議院にあります。(写真は衆議院側)
ここには大きな池があって錦鯉が泳いでいます。

やはり政治家は錦鯉が好きなのでしょうか。


参議院議場。
ここはもと貴族院だっただけに
玉座(天皇が座る席)は議長席のすぐ後ろにあります。

国会開会式には衆参両議院がこちらに集まって
天皇を迎えます。

ちなみに貴族院とは皇族や華族等で構成されていました。


衆議院議場。
こちらは戦前も衆議院であり選挙で選ばれた
一般人議員で構成されていました。
そのためか天皇の席は正面壁の高いところにあって
全体を見下ろしています。
この御座所は現在は使われていません。

参議院発足当初に選挙権を持つのは高額納税者の
男性に限られ、全人口の1.1%にしか
過ぎなかったそうです。