聖路加国際病院

竣工:昭和8年(1933年)
設計:アントニン・レーモンド、ベドリッヒ・フォイエルシュタイン、J.V.W. バーガミニ
施工:清水組
中央区明石町9−1


聖路加国際病院は米国聖公会宣教医師として明治33年に来日した
ルドルフ・トイスラーが、築地居留地(現在の明石町)に明治35年に創設して
初代院長を努めました。彼は開院にあたって次のように説いています。

『キリスト教の愛の心が 人の悩みを救うために働けば 苦しみは消えて、
その人は生まれ変わったようになる この偉大な愛の力を、だれでもが
すぐわかるようにあらわして生きて働くのがこの病院でありたい 。』

開院当時の建物は関東大震災で崩壊してしまいますが、
アントニン・レーモンド(軽井沢のセントポール教会設計)と
ベドリッヒ・フォイエルシュタインが設計を共同で開始します。しかし
フォイエルシュタインは設計途中で日本を去ってしまい(その6年後、自国プラハで自殺)、
その後、バーガミニ-が設計を完成させるという複雑な経緯をたどっています。

フォイエルシュタインの設計が残っているといわれている素晴らしい塔。

この中央部分以外は改築されています。



フォイエルシュタインは芸術の才には優れていたのですが、経営感というものが欠けていたそうで、建築家として成功できなかった言われています。

中央塔の後部には見事な礼拝堂が建てられました。

平成9年、病院中央の塔と礼拝堂を残して、聖路加国際病院は改築されました。